エイプリルフール・マーケティング

先日、4月1日のエイプリルフールに、アトラシアンではAngry Nerdsというジョークサイトをリリースしました。Angry Nerds(怒っているオタクたち)とは、世界で大人気のゲームAngry Birds (世界で1億回以上のダウンロード) にかけたもので、キャラクターが鳥の代わりに、「ハッカー」や「開発マネージャー」などの開発業界のキャラクターになっているのです。
敵キャラもブタではなく、Bugs(バグ、虫)になっているのです。

これはなかなかよくできたジョークで、サイトの出来もよく、CNN、TechCrunchやスペイン最大の新聞をはじめいろいろなメディアにとりあげられたのでした。その結果、その日の弊社ウェブサイトはなんと100万ページビューを記録しました。

投資効果は?

このサイトを作成するにはそれなりの工数が発生します。それではその投資の効果はあったのでしょうか?少なくとも今回は、その効果は十分にあったと考えられます。Angry Birdsというゲーム、Nerdsという開発業界のキャラクターたちを使っており、それがウケたのはやはりその周辺の技術者たちが多かったと思われるからです。(そもそもそこをターゲットにしているわけですが)
また、中には、ソフトウェアなど全然縁のない家族もこのサイトのことを知っていたという社員がいたぐらいで、会社の知名度がより向上したかもしれません。
日本はというと、私も少し前から、Angry BirdsのゲームネタをFacebookに書き込んだり(もちろんエイプリルフールのことは内緒で)、4月1日にアングリーナードのブログを日本語でリリースしたのですが、Angry Birdsが日本で全然流行していなかったためにアクセス数はイマイチでした、、、残念

FourWalls

昨年のエイプリルフールはFourWallsというジョークサイトをリリースしました。これはFourSquareのパロディで、開発者のためのロケーションベースのサービスというものでした。コードをチェックインした場所をチェックインするというものです。これも人気がありました。
また、エイプリルフールネタとしてアクセスを集めるだけではなく、FourWallsのサイトを開発する過程をその後、自社のプロダクトポートフォリオの紹介の題材として使用もしています。弊社の製品は Concept to Launch といって、製品のアイデアを考えるところから実際に製品を開発、リリースし、ローンチするまでの過程をカバーするものだからです。自社のマーケティングチームがやることながら、エイプリルフールだけでは終わらせない方法に、とても感心してしまいました。

(一方、日本ではというと、FourSquareは最近は日本でもユーザーが増えてきたようですが、やはり1年前はあまり知られていなかったので、当時のアクセスはイマイチでした、、、残念)

ターゲッティングが重要

エイプリルフール・マーケティングという言葉があるか分かりません(April fools marketingで検索するとそれなりに出てくる)が、私たちの本当の製品のターゲット層である、開発チームにウケるジョークサイトを作ることで、開発者たちからのアクセスを集め、効果の高いマーケティングが行えていると思います。

来年は日本でも有名なサービスをジョークの材料にしてくれることを期待します!