チケット管理システム大決戦第二弾 Trac vs Redmine vs JIRA vs Backlog を開催しました!勝者は?

デブサミで開催した「チケット管理システム大決戦第一弾」の続編として、昨日 Shibuya.trac にて「第二弾」を開催いたしました。日本でよく使われているチケット管理システムである4製品、TracRedmine、JIRA、Backlogのユーザーを2名ずつ集め、その良し悪しについて意見交換し戦おうという企画です。

第一弾では大決戦と銘打ったわりには「戦いになっていない」というご意見をいくつか頂いたので、今回の第二弾は「ガチで戦う」方針で企画を立てました。モデレーターの @ryuzee さんが素晴らしく、時に「煽り」を交えながらディスカッションは進行しました。おかげで特に前半はパネリスト同士、チーム同士が戦っていたのではないかと思います。

ITSへの注目を集めたい、役立つ資料を作りたい

この企画の目的は2つありました。1つは、チケット管理システムに対する注目を広く集めたいということです。欧米と比較し、日本の開発現場においてはチケット管理システムを使うべきところで、表計算ソフトを使っている開発チームがまだまだ多いと感じています。生産性を高めることができない理由の一つだと考えています。特にエンタープライズにおいてその傾向は顕著です。

もう1つの目的は、チケット管理システム(英語では課題管理システム Issue Tracking Syste = ITS ということが多い)の導入に興味をもった方が比較をできるように各製品の情報を集めたい、ということです。各製品のそれぞれの特徴はウェブサイトやユーザーによって語られることが多いのですが、複数製品にまたがり横断的に比較する資料というのはなかなかありません。エンタープライズにおいては製品導入時に、承認者からそういった比較を求められることが多い現実がありますのでこの資料が役に立つと信じています。

さてディスカッションの内容ですがスライドやビデオ、トギャッターなどへのリンクを下に貼りますのでぜひご覧ください。また RyuzeeさんKaorun55さんがすでにブログにレポートを書かれているのでご覧ください。

勝者は?

どのツールが勝者だったか?「ガチで戦う」方針だったわりには、白黒つけませんでしたねw 投票でもした方がよかったかもしれないですね。ま、次回以降の課題ということで。もっとも、参加者の皆さんがつぶやいたり、ブログに書いてくれるでしょうから参考になるかと思います。

次の戦い

「第三弾」を開催して欲しいという要望も頂いています。役に立つのであればまた開催したいなと思います。どんな内容がいいのかフィードバックが欲しいです。

私もいくつかアイデアがあります。

1. 別のパネリストで開催

ユーザーがどのようにそのツールを使っているか、発表の仕方などによってもそのITSへの印象はガラリと変わります。そのような要素をなるべく排除すべく今回は各2名のパネリストに話して頂きました。また別のユーザーの視点からの話も聞きたいので、今回と同様の質問で、別のパネリストというのも面白そうです。

2. ITS導入に反対する人たちと戦う

実は本当に決戦を挑むべき相手は、ITSの導入に意味もなく(あるいは非論理的な理由で)反対する人たちです。話を聞いているとそういう方々は結構な数、いらっしゃるはずです。我こそはと思う方はぜひ立候補をお願いします!

論理的な理由があり、ITSではなく、たとえばExcelを使うことを推進されている方もいらっしゃればもちろん歓迎です。

3. 商用製品対決

ディスカッションの最後に「他のツールを使うとしたら何を使いたいですか?」というパネリストへの質問に対し、「お金があればJIRAを使いたい」という回答が多くありました。そこに商用製品と無料オープンソース製品の間にある越え難い垣根を感じました。(たとえ少額であっても)お金を払えるか払えないかという前提条件により選択は大きく左右されるのです。

今回のJIRA、Backlogに加え、IBM RationalやMicrosoft、そしてITSから少し離れるかもしれませんがPivotal LabsやObject SI Browserなどの話も聞いてみたいものです。

商用製品だけということになるとコミュニティでの開催は難しいので、別の方法が必要です。各種メディアの方、団体の方で興味をお持ちの方はぜひご連絡ください。

資料



JIRA について

JIRAユーザー(てか、メーカーか)として、ディスカッション中に話題にあがったJIRA関連の情報を下記しておきます。

謝辞

モデレーターの @ryuzee さん、一緒に企画してくださった @tyobichi さん、パネリストのみなさん(@ohnuki @yusukey @daipresents 関さん @kanu_ @haradakiro @ikikko @ikeike443)、聴講者のみなさん、UST視聴者のみなさん、そして会場をご提供頂いたニフティさんに感謝を申し上げます。皆様のおかげで素晴らしいイベントになりました。ありがとうございました。

p.s JIRA(ジラ)は元をたどれば日本につながりがあるのです。JIRAの名称の由来はBugzilla(バグジラ)にあり、そしてBugzillaの由来は日本のゴジラにあるからです。タイトルの「大決戦」はそのゴジラにInspireされています。