グローバルチームでの仕事の様子

たまには普段の仕事の話でもシェアしてみよう。
さっき週一のチームミーティングが終わった。私のいるパートナーチームは、マネージャーがシドニーにいて、メンバーはサンフランシスコに二人、アムステルダムに二人、そして私が東京にいて計6人の地域分散型チーム。
ミーティングはスカイプのグループビデオを使用。時間は全拠点がビジネスの時間内というのは無理なので、サンフランシスコかアムステルダムのどちらかが夜になってしまう。どちらが夜になるのかはローテーションでやっている。東京とシドニーはほぼ同じタイムゾーン(いまは時差1時間)なので、私にとっては昼間にミーティングがスケジュールされるのでうれしい。以前はマネージャーがサンフランシスコだったので、日本時間の夜中にミーティングがスケジュールされることもしばしばあり、朝型の私にとってはつらかった。

ミーティングのトピックは様々だが、日本担当の私だけ、トピックにあまり参加できないことが多く悲しい。世界からみた日本市場の特異性によるものだ。それから言語の問題。たとえば今日のトピックの一つに、メールの対応プロセスについて改善の提案がなされ、それについて話し合った。会社のあるアカウントに世界中から届くメールを、ヘルプデスクシステム内で処理していくものについて。ところがそもそも、日本のお客さんやパートナーからこのアカウントにメールが届くことがほぼない(英語なので送ってこない、そもそもそれがわかっているので日本は特別に、私などが受け取る日本語メールアカウントを設置している)ので、黙っているとディスカッションの蚊帳の外になってしまう。

だけど、そこはチームの一員なので、日本市場のことだけを考えるのではなく、世界市場全体、パートナーチーム全体としてどうしたら改善になるのかを考えておく必要がある。(ま、実際ほとんど黙っているんだけど、意見を求められたときに回答できるように、頭の中では考えておいている。)
ほとんどのトピックがこの調子なので、日本市場って特異なんだよなぁと実感する機会が多い。

グローバルチームにおける私の仕事はちょっと変わっているんだけど、日本法人と比較すると分かりやすい。
私と似たような仕事では、日本法人(通称KK)あるいは日本へのローカリゼーションの仕事(商社など)などがある。これらは、日本で成功させることがほぼ100%の目的なので、そのことだけを考えて、「本社と交渉」して「いかに日本向けに本社リソースを使ってもらうようにするか」ということが大きなポイントとなる。
一方、私の仕事は、日本で成功させることが一番の目的であることに変わりはないが、それが100%ではない。チーム全体の仕事(たとえばパートナープログラムの開発など)もある。そして、スケーラビリティ、サステイナビリティなどを考えると、KKがよく要求したりするような「日本向けだけに特別なスキームを組む」ようなことはできるだけしたくなかったりする(というか、いまの日本の売上比率だと、コスト正当化ができないことが多い)。

というわけで、グローバルチームで働くことはエキサイティングでもあり、日本市場の特異性ゆえに難しくもあったりする。