なぜアトラシアンを好きなのか?その2 #augj

このエントリは Atlassian Advent Calendar 2012 #augj の 13 日目のエントリです。 前日は @yusuke さんの「JIRA 5.2のいいところ その2 - Universal Plugin Manager #augj」です。明日は、、、書きたい方がいらっしゃったら立候補してください!いなければまた私かな?

前回、「なぜアトラシアンを好きなのか?」という記事をエントリしました。「自分たちの製品やサービスをきっちり自分たちで使っているという点」が好きだと書きました。

アトラシアンを好きな理由はまだたくさんあるのですが、今回は、もう一つ別の好きな理由を書きたいと思います。

それは、オープンな文化とドキュメント化の文化、そしてそれをオンラインで実現する仕組みがあることです。

オープンな文化

アトラシアンでは、給与や人事評価などのデリケートな情報を除き、全ての情報が基本的にオープンで、全社員がアクセスできます。
他の部署のメンバーに今取り組んでいるプロジェクトや顧客情報を話した時に、古い日本の会社では「なんであの部署に話したんだ!」とか上司から怒られたりすることも珍しくないでしょう。
アトラシアンではそんな心配はありません。私は日本企業で働いた経験もあるので、社内なのに情報を一部のグループに限定して議論されたりする現場も見てきました。同じ社内なのにそんなことを気にしながら仕事をすすめるのがとても嫌でしたし、効率が悪いと思っていました。
アトラシアンにおいては、社内はもちろんのこと、多くのことを社外の顧客とも共有しようとする文化があります。製品の課題管理システムを公開しているのはその象徴的なものの一つです。

ドキュメント化の文化

情報をオープンにし共有する文化があっても、オフィスや働いている場所が離れているとなかなかコミュニケーションが難しいかもしれません。でもアトラシアンではそれらをドキュメント化する文化があるので、検索することができるのです。ドキュメント化というと堅苦しく聞こえるかもしれませんが、全てがきちっとした文書であるわけではなく、走り書き程度のアイデアなどでも共有していきます。そのアイデアを面白いと思う人がいればコメントを残したり、ページに情報を書き加えたりしていきます。
ドキュメント化されていると、検索して見つけることができます。たとえば私がJIRAの今後のマーケティングプランについて知りたいと思ったら、社内システムを検索すれば見つかります。従来であれば、まず担当者を調べて、その人にメールして「マーケティングプラン」を送ってくださいと頼んだりすることでしょう。メールを送る方も受け取る方も余計な時間がかかります。担当者がもし違ったら、そのメールを転送されて、また余計な時間がかかっていくことでしょう。

ドキュメント化の例として、社内のページをひとつあげます。下記のスクリーンショットは私が作成した日本のビジネスのポータルページです。社内で日本に関する話がでてきたときは、検索してこのページを見に来る人が多いでしょう。日本マーケットに関する主な情報へのリンクをここから張ってあるので、いちいち私に問い合わせなくても情報をとれるのです。

オンラインで実現する仕組み

アトラシアンでは、オープンな文化とドキュメント化の文化をオンラインで実現するツールとして自社のコラボレーションツール「Confluence」を使用しています。これはリッチなコンテンツを簡単に作成できますし、検索も簡単です。そして、他のユーザーとコミュニケーションをとる仕組みもよくできています。
オンラインで情報を共有したりコミュニケーションがとれるので、私のようにメインオフィスと離れて仕事をしているものにとっては特にありがたいです。

先のマーケティングプランの例ですが、メールでそれを送ってもらったとしても、そのあとにその内容が更新された場合、それを知るすべがありません。たまたまオフィスの廊下で会って話して、内容が変更になったことを知ったりするぐらいでしょうか。アトラシアンでは、もちろんマーケティングプランなどもConfluence上に書きますので、それを自分で検索して見つけ、そのページを「ウォッチ」しておくことによりページに更新があったときには通知を受け取れます。

オンライン・コラボレーションを活用したワークスタイル

この文化と仕組みがとても心地良いし、効率も良いし、素晴らしいものだと思います。なので、これに慣れてくると、これがないと仕事がやりづらい(効率が悪い)と感じるようになります。幸い、Confluenceはウェブアプリケーションなので、インターネットにさえつながる環境であれば、快適に仕事ができます。

時々、コラボレーションツールがあっても書き込む人が少ないから、浸透しないという声をききますが、私からすると信じられないし、とてももったいないと思います。情報を書き込むことでメリットを一番うけるのは自分です。情報を整理できるし、記録できます。あとで検索すれば出てきます。他のチームから質問を受けてもページを見てもらうだけですみます。そもそもそういった質問が減ります。日頃から情報を発信していると、ステークホルダーからの理解も得られやすいので、何かを行おうとするときにスムーズに進められます。

また、他のメンバーからアイデアをもらえます。オンラインでブレイン・ストーミングができます。社内でそのトピックに詳しい人を紹介してもらえることも多いです。コラボレーションツールは情報を一方的に発信する掲示板ではなくて、双方向のコミュニケーションをとる場です。効率良く、イノベーティブな仕事を行なっていく上で文化に加え、コラボレーションを実現するツールも必要でしょう。

すいません、書いているうちに最後はConfluenceの宣伝みたいになってしまいました(笑)でも本当に良いツールですよ。