今週末のセッションで話すことと、SIerという謎の業種

今週は金曜、土曜とオープンソースカンファレンスが開催されます。スポンサーとして出展します。うちのソフトウェアは、オープンソースプロジェクトでは無料で使えるので、その宣伝の意味もありますし、「使えそうなオープンソースソフトウェア、なんかないかなぁ〜」と探しに来られた方とお話ししたいという目的もあります。

セッションの内容は、当初はオープンソースプロジェクトでの事例(日本Apache Geronimoユーザグループ) にしようと考えていましたが、変更しました。アジャイル開発手法の話にしました。ターゲットをだいぶ広げました。

うちのようなソフトウェアメーカーは、ユーザーのニーズをきちんとくみ取り、ニーズが変わらないうちにその製品をリリースして、ユーザーの心をガッチリつかむ必要があります。ユーザーには、もし気に入らなければ他の製品を使う、という選択肢があるからです。なので、短い期間でリリースを行うアジャイル開発のような方法を採用することは必然なのです。

なので、そういった競争にさらされているプロダクト開発を行う方々に参考になるお話しができるのではないかと思います。

SIer という謎の業種?

一方、ソフトウェア開発市場全体において、そういったプロダクト開発を行うメーカーが占める割合はそれほど多くはありません。企業が使うシステムの開発というのが多数派です。

しかも、日本の企業構造は少し海外と異なっていて、そのシステム開発を行うのがユーザー企業ではなく、SIerという謎の人たち(XP祭りで平鍋さんも使ってた用語w)なのです。あるいはユーザー企業の情報システム系グループ企業とかですかね。

そういったSIerにおいては、ひょっとすると先にあげた競争原理があまり働かず、またその他の(慣習をはじめとする)もろもろの事情により、アジャイル開発を行う必然性や、モチベーションが低いのかもしれません。実際にこれまでは、話題にすることはあったり、勉強をしたりすることはあってもあまり採用されていなかったのではないでしょうか。

ですが、このところの業界の動きを見たり、感じたり、話を聞いたり、カンファレンスに参加したり、記事を読んだりしていると、SIerさんのところでもアジャイル開発を取り入れる、取り入れようとする動きが活発になってきた気がします。アジャイル開発がバズワードではなくなり、キャズムを越えつつあるのでしょうか。

ということで、プロダクト開発を行う方々だけではなく、SIerさんにも参考になるお話しですよ、と言いたかったのです。(まあ、それは私のセッションに限らず、アジャイル開発のお話、全般に当てはまることですが。)

もしご興味のある方は、オープンソースカンファレンスのウェブサイトからお申込み下さいませ〜。(スライド、まだ全然できてないけど、、、^^;)