「チケット駆動開発」について分かったことと、日本の開発現場での課題

明後日のセッションのスライドを作成していて、ふと考えた。

うちの開発では、フィーチャーやバグをインデックスカード(実際には紙ではなく電子的にだけれど)に書いて、皆でそれを見ながらリリース計画やバックログの管理などを立てているが、それができるのっていわゆる「チケット駆動開発」を行っていることが前提?

そして日本の企業やSIerでは、あまりチケット駆動開発は行われていない?その代わりにExcelなどで表管理している?

これまで(バーチャル)インデックスカードによるアジャイルな計画の説明をしてきたときに、何か違和感のようなものがあった。あるいは、何か一歩ひいた感じで見られているように感じていた。その原因がこのあたりにあるのかもしれない。

つまり、バーチャルインデックスカードのようなものでタスクを見える化して、Kanbanなどを行っていくことがある程度の目標だとしたら、そこへいくまでの大前提として、チケット駆動開発に移行することが、まずは課題としてある、のだと。そしてそれが結構大変なのだと。

チケット駆動開発って言葉は日本だけで使われている?

チケット駆動開発に対して、海外ではどのように考えられているのか興味をもったので、先ほど社内ウィキで聞いてみた。時差の関係で、ヨーロッパのエンジニア二人から回答があったが、そもそもチケット駆動開発 = ticket driven development という言葉を、アジャイルやXPというコンテキストで、聞いたことがない、と。

最初は、欧米ではチケット駆動開発が当たり前(当たり前かどうかは未確認)すぎて、そういった言葉をあえて使う必要がないのかと思った。だけど念のため、英語でググッてみた。すると、ヒットするページは日本人の作成したページばかり。どうやら和製英語である可能性が高そうだ。

さらに調査をすすめてみると一つの文献にぶちあたった。第28回 ソフトウェア品質シンポジウム2009の資料です。

その文献の最後の方に「TiDD の名付け親のえと〜さん」とあるではないですか!「えと〜さん」がどなただか分かりませんが、これが本当だとしたら、やはり日本でできた言葉のようですね。

すいません、デベロッパーとしての現場経験のない中で、いろいろと考えて書いています。間違っているところ、トンチンカンなところがあったら遠慮無くご指摘ください。教えてください。特に上のパラグラフの方。