仕事にEメールは必要か?そして課題管理との共通点(2)

前回はメールとウィキを比較しました。「仕事にEメールは必要か?そして課題管理との共通点(1)」をご覧下さい。今回はグループウェアSNSとの関連を考えてみます。

Eメールはゼロにできるのか?

グループウェアの機能と、チームのルール徹底などにより、Eメールをゼロにできる可能性はあると思います。(社外やチーム外の人との連絡は除く)

ポータルサイトに入れば、常にチームの更新情報が見える、分かる、といった機能があるグループウェアであれば、チーム内で「常にポータルサイトにログインしておくこと、連絡はグループウェア上で行うこと」などのルールを徹底することにより、メールをゼロにできるかもしれません。前述したようなサイトからの更新情報をメールで受け取る必要がなくなりますから。

Mixi型とFacebook型かな?

ところで、SNSで似たようなことがあるなと気づきました。日本で人気のSNSであるMixiはどちらかと言えば「Eメールゼロ型」かなと思います。世界で人気のSNSであるFacebookはどちらかと言えば「メール通知型」かなと思います。

Facebookでは、たとえばどこかに自分が書き込んだコメントの後に誰かがコメントを書き込むと通知メールを受け取ることができます。また自分がUploadした写真などに誰かがコメントを残したときなども同様です。


一方、意図的なのかどうか分かりませんが、Mixiにはそのような機能がありません。コミュニティ・ニュースと呼ばれるもので、まとめて通知を受け取ることができるだけです。(もし、Facebookのような細かい通知設定ができるようでしたら教えてください)


これはどちらが優れていて、どちらが劣っているというわけではなくて、製品デザインの違いなのではないでしょうか。「Eメールゼロ型」(=Mixi)は常にログインさせておく、頻繁にログインすることを前提に、あるいはそうして欲しいというデザイン。「メール通知型」(=Facebook)は、ログインしていなくてもいつでも更新情報を受け取れますよというデザイン。

また、ひょっとしたら上場企業(Mixi)と非公開企業(Facebook)の違いもあるかもしれません。当然ですが、上場企業の方がステークホルダーからの利益追求に関してのプレッシャーが強いし、短期的な利益を求められがちです。Mixi型の方が、ユーザーが広告を目にする機会が多いような気がしたので、そう思いました。意図的にログインの回数、時間を増やすようにしているのかもしれませんね。

続く:仕事にEメールは必要か?そして課題管理との共通点(3)