日本人が海外で働くこと

一昨日、楽天テクノロジーカンファレンスに参加してきました。魅力的なセッションがたくさんあり、会場も提供し、そして懇親会で食事や飲み物まで無料で提供してくれた楽天さん、素晴らしいです!

私が興味をもったセッションの一つが「ITエンジニアのから騒ぎ 〜グローバルエンジニアへの道〜」です。先日、Asiajin Meet-upでお会いした@akkyさんがパネリストのお一人でした。私はエンジニアではないですが、海外での勤務経験がある日本人の一人としてこのセッションを聞きたいと思っていました。聴講者も多く、内容もおもしろかったです。私は聞き逃してしまったのですが、最初に挙手でアンケートをとったところ会場の半分以上の人が海外で働くことに興味があるという結果だったそうです。

ビザ

で、海外で働く、といえば私はいつも疑問に思っていたことを質問コーナーで聞いてみました。「海外で働く上ではビザが大きな障害になると思うけれど、どうですか?」

うちの会社でもエンジニアを常に募集している(ちなみに32人の枠に半年で2,500件の応募があったよう)ので、日本人も入って欲しいなあとよく思うのですよ。でもそのときに障害になるのがビザです。ビザのない人を採用するのは、よっぽどの理由があるときだけだと思います。

ビザがないということは、その人を採用するためにビザのサポートをする必要があるということです。企業にとって、時間もお金もかかります。なので同じような実力だったら、ビザをもっている人を採用します。

で、私の質問に対する回答は、、、@akkyさんが回答してくれたのですが、社内の異動(?)みたいなものなのでビザの問題はなかった、という回答だったと思います。

後から考えると、普通の日本人にとって、「海外で働く」ということは、日本での勤務先から海外駐在するような形を想像しますね。実際にそのパターンが多いですね。なので私の質問はちょっと説明が不足していたというか、あまりよくなかったです。

海外での働き方、2種類

シリコンバレーに住んでいる間に少なからず日本人と会いました。大きく分けると、日本からの駐在組と、現地企業組です。この2つは似ているようで中身はだいぶ異なります。

会社によってだいぶ違いますが、日本企業の米国オフィスは割と日本的なところが多いようです。日本人が多いので、オフィス内の会話は日本語だったりします。またシリコンバレーでしたら日本食の店や日本人も多いので、そう日本と変わらない生活をすることも可能です。落ち着いて仕事に打ち込める環境と言えるかもしれません。

一方、現地企業は日本人はそう多くないので、現地のカルチャーや言語(英語)などにどっぷりつかれる点がメリットです。私はこのパターンです。

どちらがいいというわけではないですが、難しさで言うとおそらく後者のケースで働く方が難しい(チャンスが少ない)と思います。上述したようなビザの問題がありますので。

エンジニアの方がチャンスが多い

セッションの中でどなたかがおっしゃっていましたが、エンジニアは英語が多少できなくてもコードで会話ができる。それはまさにそうだと思います。グローバルに活躍するという面においては、コードという共通言語があることは、エンジニアの特権なのです。エンジニアではない私からすると、その点に関してはかなりうらやましいです!
マーケティングや営業の言語は、市場により異なりますが、グローバルに働く場合は英語が基本(最近は中国語も多いのかな)です。帰国子女でもない限り、やはり英語は日本人にとって難しいものです。(あ、これ自分への言い訳っぽいな、、、英語もっと勉強しよう!)

現地企業で働くにはビザの問題はありますがそれはどの職種でも一緒です。エンジニアの方はチャンスが多いのですから、もしやりたいのであれば、駐在を狙うだけではなく、現地企業での就職も視野に入れ、機を逃さないようチャレンジしてもいいのではないかなと思いますよ。